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食事性メラトニン療法は軽度認知障害の患者の篩板損傷を軽減する:二重盲検無作為化比較試験-2020.5.7

2020年11月17日

アルツハイマー病(AD)は海馬と大脳皮質の大規模なニューロンの破壊によって特徴づけられる変性疾患であり、軽度認知障害(MCI)は正常な状態とADとの間の移行期である。そこで、79名のMCI患者を対象にMCI患者の篩板(しばん)の厚さ(LCT)に対するメラトニン摂取の影響を6か月間の二重盲検無作為化比較試験にて調べた。

研究方法

MCIの診断は第4版の精神障害の診断と統計マニュアル(DSMIV)に基づき、認知機能はミニメンタルステート検査(MMSE)によって評価した。海馬の体積はMRI画像から計算し、NSD-OCTにてLCTを定量化した。なお、メラトニン(0.15 mg / kgの用量)とプラセボ(乳糖)は午後20時30分に投与された。

研究結果

健常者と比較してMCI患者では海馬の体積は有意に低く、脳脊髄液(CSF)総タウ蛋白レベルが高いことはLCTの薄さと有意に関連していた。メラトニンを摂取したMCI患者はプラセボ摂取群と比較してMMSEのスコアが有意に高く、総海馬体積も大きく、CSF総タウ蛋白レベルは低かった。LCTについては、メラトニンを摂取した方がどの場所(上位、中央、下位)でも優位に厚かった。

メラトニン摂取によってMCI患者のCSF総タウ蛋白レベルを低下させながら、LCTを維持できる可能性があります。

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