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DHAの状態は、認知老化に対するビタミンB補給の効果に影響を与える:Bプルーフ試験の事後分析-2022.06.15

ビタミンB群補給の有効性が、ベースラインの血漿オメガ3系脂肪酸レベルに依存するかどうか調査した。

研究方法

B-pr​​oof 試験(※)の事後分析として、65歳以上の成人191名(ベースラインの血漿総ホモシステイン12μmol/L以上、平均 ± SD 年齢は 71.6 ± 5.9 歳、MMSEの中央値29)に対し、葉酸400μg/日、ビタミンB12 500μg/日を2年間摂取させた。

グローバルおよびドメイン固有の認知機能は、ベースライン時と 2年後に評価した。ビタミンB群補給の効果について、オメガ3系脂肪酸、エイコサペンタエン酸 (EPA) 、ドコサヘキサエン酸 (DHA) の血漿ベースライン濃度を三分位数(高・中・低)に分類し、分析した。

※骨折発生率に対する葉酸とビタミンB12補給の効果を調査する無作為化二重盲検プラセボ対照試験

研究結果

グローバル認知におけるビタミンB群の補給効果はDHA濃度が高いほど大きかった。しかし、オメガ3脂肪酸、EPAではビタミンB群の補給効果に有意性はなかった。

また、ドメイン固有の認知機能におけるビタミンB群補給の有効性は、オメガ3系脂肪酸、DHA、 EPAの血漿レベルに関係なく見られなかった。

結論

血漿DHAレベルが高い人ほど、認知機能の低下を遅らせるビタミンB補給の有効性が高まる可能性があることが示された(オメガ3系脂肪酸、EPA血漿レベルには関連していない可能性があることが示された)。

 

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