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心血管リスクと脳の構造的変化と認知機能低下の関連性-2020.5.26

2020年5月26日

心血管リスク負荷が認知機能の低下および脳の構造的差異と関連しているかどうかを検討することを目的として、認知症でない1,588人(平均年齢79.5歳)を21年間追跡調査したコホート研究。

研究方法

心血管リスクについては調査開始時にフラミンガム一般心血管リスクスコア(FGCRS:スコアが高いほどリスクが高いことを示す)で評価し、参加者を三分類(低、中、高)した。認知機能(エピソード記憶、意味記憶、作業記憶、視空間認知、知覚速度)は19項目のテストで評価され、そこから複合スコアを算出した。
なお、一部の被験者は磁気共鳴画像検査(MRI)を受けた。

研究結果

心血管リスクが高いほど、エピソード記憶、作業記憶、知覚速度が低下した。
また、心血管リスクが高いほど、海馬、全灰白質、小脳灰白質、皮質灰白質、皮質下灰白質、脳全体の体積が小さく、白質高信号域の容積が大きかった。

そして、エピソード記憶と作業記憶は海馬体積と、知覚速度は白質高信号域と関連していた。(海馬と灰白質の減少はアルツハイマー型認知症関連の神経変性の典型的な指標で、白質高信号域の存在は脳白質の微小血管病変を示唆)

心血管リスクの増加は、エピソード記憶、作業記憶、知覚速度の低下および脳の神経変性や血管病変と関連している可能性があります。

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