研究方法
フランス人高齢者を対象とした大規模なコホート研究で、食事中のビタミンB群(ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12)と長期にわたる認知症の関連性を評価した。
対象は認知症がない1,321名の高齢者(調査時点:平均75.8歳、範囲:67.7~94.9歳)とし、平均7.4年間追跡した。
研究結果
食事からの葉酸の摂取量が多いほど、認知症リスクと逆相関していた。
葉酸摂取量がもっとも多い人は少ない人に対し、認知症リスクが約50%低かった。食事中のビタミンB6、B12と認知症リスクとの関連性は見られなかった。
平均1日摂取量(ベースライン)は、ビタミンB6:1.5mg/日、葉酸:278.3μg/日、ビタミンB12:5.7μg/日だった。
結論
フランス人を対象としたコホートでは、ベースラインよりも葉酸摂取量が多い人ほど認知症のリスクが低下した。