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コリン摂取量は、米国の高齢者の認知能力と相関しています-2021.10.29

2022年11月14日

アメリカの 60 歳以上の高齢者に対し、正常な認知機能を維持するためのコリンの食事推奨量と栄養療法のエビデンスを確立することを試みた。

研究方法

2011 年から 2014 年までの全国健康栄養調査から選ばれた高齢者 2,393 人名に対し、食事およびサプリメントからのコリンの摂取量について、24 時間食事思い出し法とアンケートを用いて評価した。

総コリン摂取量は、次の三分位に分類した。187.60 mg/日未満(T1)、187.60~399.50mg/日(T2)、399.50 mg/日より多い(T3)。認知能力について、CERAD単語学習サブテスト(※1)、AFテスト(※2)、および DSST(※3)の三種類の認知機能検査を用いて評価した。

※1.CERAD は新しい言語情報に対する即時学習と遅延学習の能力を検査する
※2.AFテストはカテゴリー別の言語流暢性を評価する
※3.DSST は処理速度、持続的注意力、作業記憶力などを評価する

各認知機能検査で最低 25 パーセントタイルのスコアであった高齢者を低認知機能(LC)群に分類し、総コリン摂取量と LC の出現率との関連性について検討した。

研究結果

CERAD テストの結果、LCリスクはT1 より T2 で有意に低かった。同様に、AF テストおよび DSSTの結果、T2 でLCリスクの有意な低下が見られた。

三種類すべての認知機能検査において、 T3 は T1 と比較して認知機能上の関連は認められなかった。

結論

187.06~399.50 mg/日の総コリン摂取量において、187.6 mg/日に満たない場合よりも認知機能の保護効果があった。

今回の知見は、高齢者の認知機能を最適化するための食事推奨量と栄養療法を確立するのに利用できる可能性がある。

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