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プロバイオティクスのビフィドバクテリウムロンガム BB68S は健康な高齢者の認知機能を改善する:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験-2022.12.22

2023年10月9日

認知障害のない健康な高齢者の認知機能に対するビフィドバクテリウム ロンガムBB68S (BB68S) の影響を調査した。

研究方法

ランダム化二重盲検プラセボ対照試験として、認知障害のない健康な高齢者50名(60~75歳)に対し、プロバイオティクス(BB68S、5×10^10CFU)を1日1回、8週間摂取させた。

2週間のインターバルを含む10週間後、糞便サンプルを収集し、認知機能と腸内微生物叢の関係を評価した。介入前後の認知機能の比較には、神経心理検査ツールRBANSを用いて評価した。

研究結果

BB68Sにより被験者の認知機能、特に即時記憶、視空間/構造記憶、注意力、および遅延記憶の領域が大幅に改善した(介入後、総RBANSスコアは18.89ポイント増加)。
ただ言語に及ぼす影響は有意ではなかった。

また、BB68Sにより、有益な細菌(免疫応答と正の関係があり、うつ病とは負の関係を示す)であるラクノスピラ菌、ビフィズス菌、ドレア菌の相対量が増加した。

結論

BB68S は、腸内細菌叢に有益な調節効果をもたらすとともに、認知障害のない健康な高齢者の認知機能を改善する可能性がある。

健康的な老化を促進し、認知老化研究を前進させる戦略としてプロバイオティクスを用いることを支持する。

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