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L-アルギニンは、高血圧虚弱高齢者の認知障害を改善します-2022.04.12

内皮機能不全を改善するとされる(内皮機能障害は、高血圧と認知機能障害の両方の根底にあることが示されている)L-アルギニンを4週間摂取させ、高血圧で虚弱な高齢患者の認知機能に及ぼす影響を検証した。

対象は高血圧高齢患者35名(65歳以上、虚弱な状態、モントリオール認知評価(MoCA)テスト(※)のスコア26未満)とした。

※Montreal Cognitive Assessment:MoCAはMCIスクリーニングを目的とした検査。多領域(時間、場所の見当識、注意力、集中力、遂行機能、記憶、言語、視空間認知、概念的思考、計算)の認知機能をバランスよく評価できる。30点満点(25点以下がMCIとされる)。MMSEと比べ、より軽い認知機能障害が評価できる。

研究方法

L-アルギニン(Bioarginina®、1.66g、1日2回)を摂取し、4週間後のモントリオール認知評価(MoCA)テストのスコア、および内皮細胞のミトコンドリアROS(活性酸素種)生成を比較した。

研究結果

L-アルギニンを摂取した患者のMoCAテストに有意差が見られた。さらに、L-アルギニンがヒト内皮細胞のミトコンドリア酸化ストレスを大幅に減衰させることがわかった。

結論

L-アルギニン経口摂取が虚弱な高血圧高齢者の認知障害を有意に改善することを示している。

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