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軽度認知障害が疑われる高齢者の認知機能の改善におけるプロバイオティクス ビフィズス菌ブレーベ:無作為化二重盲検プラセボ対照試験-2020.09.01

2022年1月7日

軽度認知障害(MCI)疑いの被験者におけるプロバイオティクス:breveA1(MCC1274)の効果について、二重盲検ランダム化対照試験で評価した。

MCIのある高齢者79名(61.1±7.2歳)に対し、プロバイオティクス(B.breveA1、2×10^10CFU)を16週間、1日1回摂取させ、RBANS(※)およびMCI Screen(JMCIS)テストの日本語版で評価した。
※高次脳機能障害を短時間で繰り返し評価できる神経心理テスト

研究結果

結果、RBANSの合計スコアはプロバイオティクス群で有意に改善された。とくに治療意図解析(ITT解析)、パープロトコル解析(PP解析)の両方においてドメインスコア(即時記憶、視空間/建設的および遅延記憶)が有意に改善した。

JMCISスコアもITT解析、PP解析の両方においてプロバイオティクス群で改善された。

結論として、B.breveA1はMCI患者の記憶機能を改善するための安全で効果的なアプローチであることを示唆している。

論文情報

Probiotic Bifidobacterium breve in Improving Cognitive Functions of Older Adults with Suspected Mild Cognitive Impairment: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial

掲載誌 J Alzheimers Dis. 2020; 77(1): 139–147.
掲載日 2020年09月01日
DOI 10.3233/JAD-200488

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