抗酸化ビタミンと高用量のオメガ3系およびオメガ系6脂肪酸のを組み合わせたサプリメント補給が、軽度認知障害(MCI)の高齢者の認知機能および機能的能力に及ぼす影響を調べた6か月間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験。
研究方法
46名のMCI高齢者(年齢:78.8±7.3歳)を2群に分け、20mlの試験食とプラセボ(オリーブ油)をそれぞれに与え、認知機能、機能的能力、体組成、生活の質、睡眠の質、毎日の眠気、疲労の評価をベースライン時および3か月と6か月に行った。
試験食20mlに含まれる栄養素の内容は次の通り。
- オメガ3系脂肪酸 (EPA:810 mg、DHA: 4140 mg)
- オメガ6系脂肪酸(γ-リノレン酸:1800 mg 、 リノール酸:3150 mg )
- 抗酸化ビタミン(ビタミンA:0.6 mg、ビタミンE :22 mg、γ-トコフェロール:760 mg)
研究結果
サプリメント補給によって認知機能(ACE-R、MMSE、STROOP)、機能的能力(6分間歩行テスト、60回椅子立ち上がりテスト)、倦怠感、体調、日々の眠気が有意に改善した。
抗酸化ビタミンと高容量のオメガ3系およびオメガ6系脂肪酸の摂取は、MCI高齢者の認知機能低下抑制に有効である可能性が示唆されました。
論文情報
掲載誌 | Nutrients. 2020 Jan 26;12(2):325. |
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掲載日 | 2020年01月26日 |
DOI | 10.3390/nu12020325. |