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軽度認知障害の高齢者の認知機能と機能的能力に対する6か月間の高用量オメガ3およびオメガ6多価不飽和脂肪酸と抗酸化ビタミン補給の効果-2020.1.26

2021年4月21日

抗酸化ビタミンと組み合わせた高用量のオメガ3およびオメガ6脂肪酸補給が、軽度の認知障害(MCI)の高齢者の認知機能および機能的能力に及ぼす影響を調べるために、65歳以上のMCI患者46名を対象に行われた6か月間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験。

研究方法

参加者を無作為に2群に分け、実験群には20mlのオイル混合物〔オメガ3系脂肪酸(EPA:810mg、DHA:4140mg)、オメガ6系脂肪酸(γ-リノレン酸:1800㎎、リノール酸:3150㎎)、ビタミンA:0.6 mg、ビタミンE(α-トコフェロール):22 mg、γ-トコフェロール:760 mg、柑橘香料〕を、コントロール群には20mlのプラセボ(オリーブオイル)を夕食の30分前に1日1回経口摂取してもらった。参加者は、ベースライン時および3か月後と6か月後に、認知機能、機能的能力、体組成、および生活の質などの評価をした。認知機能については、「AddenbrookeのCognitive Examination-Revised(ACE-R)テスト」、「Mini-Mental State Examination (MMSE)」、「Trail Making Test (TMT)」、「Stroop Color and Word Test (STROOP)」「symbol cancellation test」にて評価した(TMT、STROOP、symbol cancellation testはベースライン時と6か月後のみ実施)

研究結果

実験群では摂取期間が長いほど有意に認知機能が改善し、ベースライン時と6か月後のみ行われた認知機能検査においても、ベースラインと比較して6か月後では認知機能の有意な改善が見られた。また、機能的能力、体組成、疲労、睡眠の質などが実験群で改善した。

抗酸化ビタミンと組み合わせた高容量のオメガ3およびオメガ6系脂肪酸の補給は、MCIの高齢者の認知機能低下を軽減する可能性があります。

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