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認知的に正常な高齢者における皮質下アミロイドーシスと不安の関連性-2018.8.16

晩年期の不安は正常な認知から健忘性軽度認知障害(MCI)への進行と関連し、不安がアルツハイマー病(AD)の病理学的変化の神経精神症状であり、前臨床期ADにおける解剖学的進行のマーカーである可能性が示唆されている。そこで、65~90歳の認知的に正常なボランティア118名を対象に、前臨床期ADの初期段階または後期段階を示す大脳新皮質アミロイドーシスまたは大脳皮質下アミロイドーシスが「自己申告による不安の増大と関連しているかどうか」と、「この関連性がAPOEε4キャリアでより強くなるかどうか」を検討した。

研究方法

参加者はPittsburgh Compound B Positron Emission Tomography(PiB-PET)を受け、大脳新皮質および大脳皮質下領域のアミロイドβを評価して3つの状態(ステージ0~2)に分類し、14項目のHospital Anxiety and Depression Scale (HAD尺度) を使用して不安を測定した。

研究結果

PiBステージ0と比較してPiBステージ1およびステージ2ではAPOEε4キャリアの割合が有意に高く、PiBステージ0と比較してPiBステージ2は不安の強さと関連していた。また、不安が強いことは皮質下領域(特に視床および扁桃体)におけるより大きなPiB取り込みと有意に関連し、不安は皮質下アミロイドーシスを有するAPOEε4キャリアで強かった。

APOEε4や皮質下アミロイドβなどの高リスク生物学的因子と不安症状を組み合わせることで、MCI予備軍を特定できる可能性があります。

論文情報

Association of anxiety with subcortical amyloidosis in cognitively normal older adults

掲載誌 Mol Psychiatry. 2020; 25(10): 2599–2607.
掲載日 2018年8月16日
DOI 10.1038/s41380-018-0214-2

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