31~59歳の76名の参加者を対象に、認知的に正常な被験者における魚の摂取量、脳構造、および軽度認知障害(MCI)の関係を調査した。
研究方法
魚の摂取量は簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を使用して計算し、MCIについてはMCIスクリーニング法であるMCI Screenの認知機能指数(MPI)を使用して判定した。 脳の構造はMRI画像から脳の灰白質容積の指標(GM-BHQ)や脳の微細構造統合度指標(FA-BHQ)を算出して評価。
研究結果
魚の摂取量がFA-BHQとMPIの両方と正の関連があり、FA-BHQが魚の摂取量よりもMPIと関連していることを示した。
魚の摂取は健康な人の脳の構造に影響を与え、灰白質の萎縮ではなく、FA-BHQによって測定された神経線維の統合度でMCIのリスクが高い人を特定できる可能性があります。
論文情報
Fish Intake May Affect Brain Structure and Improve Cognitive Ability in Healthy People
掲載誌 | Front Aging Neurosci . 2020 Mar 20;12:76. |
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掲載日 | 2020年03月20日 |
DOI | 10.3389/fnagi.2020.00076. |